住民が木にしがみつき中止訴え…現場のずさんさ判明 神田警察通りのイチョウ伐採問題

2022年4月27日 06時00分

イチョウの前に座り込んで抗議する住民=26日、東京都千代田区で


 東京都千代田区が「神田警察通り」の整備に伴うイチョウ並木の伐採工事に着手してから2日目の26日、工事の中止を求める住民らは引き続き現場に集まり、樹木の前に座り込むなどして伐採に反対した。
 工事は25日午後8時から始まり、イチョウの周囲が工事用の柵で囲まれた。集まった住民らは樹木にしがみつくなどして伐採の阻止を訴え、翌日午前6時の工事終了時間まで樹木は切られなかった。住民らは26日も「区はもっと声を聞くべきだ」と現場で抗議した。
 また、区が「お気づきの点があれば連絡を」と現場に設置した看板に掲示した工事会社の電話番号が誤っていたことが、25日の区議会委員会で区議の指摘で分かった。看板が設置されたのは13日。区議は「2週間近くも誤った番号を掲示していた。この案件はすべからく問題が多い」とずさんさを批判した。
 イチョウ伐採工事を巡っては、初めての住民説明会を区が開いたのが工事契約後の昨年12月だった。この点に加え、区側が「(住民の)賛成、反対派双方の一致点を見いだせるよう努力する」と議会で答弁しながら、その後、双方の話し合いを一度設けただけで終わらせ、伐採を決定したことから、工事中止を求める住民らから批判の声が上がっている。(井上靖史)

関連キーワード


おすすめ情報

千代田区の新着

記事一覧