737MAXボーイングCEO更迭 米当局との摩擦懸念か

2019年12月24日 16時00分

米上院公聴会に出席したボーイングのミュイレンバーグCEO(手前)=10月、ワシントンで(ロイター・共同)

 【ワシントン=白石亘】米航空機大手ボーイングは二十三日、ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)が即時辞任したと発表した。最新鋭機「737MAX」の二度の墜落事故や、その後の混乱の責任を取る形で、事実上更迭された。
 ボーイングは声明で「規制当局や顧客との関係修復に取り組む中で、信頼を回復するにはリーダーシップの変更が必要だと判断した」としている。後任のCEOにはカルフーン会長が一月十三日付で就任する。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ボーイングの取締役会は先週末に断続的に協議を行い、二十二日遅くに電話会議でミュイレンバーグ氏の追放を決めたという。特に737MAXの運航再開の決定権を握る航空規制当局との間で、摩擦が強まっているのを懸念したとされる。
 墜落事故は昨年十月にインドネシア、今年三月にエチオピアで発生。計三百四十六人の犠牲者を出し、同型機の運航が禁じられた。年内に規制当局から運航再開の承認を得るメドが立たず、ボーイングは先週、737MAXの生産を来月から停止すると発表していた。
 ミュイレンバーグ氏は「年内の運航再開を期待している」とたびたび発言。これに規制当局が不快感を示すなど、あつれきが高まっており、同氏の経営手腕を疑問視する声が出ていた。

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