運航会社の無線アンテナ折れていた 交信に支障か 知床の遭難観光船 なお不明15人の捜索続く

2022年4月27日 11時41分
 北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」=19トン=が遭難し11人が死亡、15人が行方不明になった事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の関係者が「事務所の無線用アンテナが折れている」と以前から豊田徳幸船長(54)に指摘していたことが27日、分かった。

「知床遊覧船」事務所屋根の、破損していたとみられるアンテナ(右)=27日、北海道斜里町で(共同)

 事故当日にカズワンと会社との交信に支障が出ていたとの情報があり、23日午後1時13分ごろ、最初に118番したのは船からの「沈む」との発信を傍受した町内の別の観光船会社だった。今後、国土交通省などが事故への影響を調べる。
 第1管区海上保安本部(小樽)などは27日も巡視船やヘリコプターで不明者の捜索を続けた。
 無線のアンテナに関し、知床遊覧船の関係者は「今年1月ごろには壊れており、修理を考えた方が良いと船長に言っていた」と証言。豊田船長は破損を知らなかった様子で「今は携帯電話があるから大丈夫だ」と話したこともあったという。
 また、船長ら従業員が約2年前から半減し、直近は3人となっていたことも会社関係者などへの取材で分かった。(共同)

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