「まだ祖国とつながっている」 ウクライナ侵攻 三島に避難の4人が市長と面会

2022年4月28日 07時52分

豊岡武士市長(手前)と面会する原ガンナさん(左)とウクライナから避難してきた原さんの家族4人=三島市役所で

 ロシアが軍事侵攻しているウクライナから、三島市の家族宅に避難している男女四人が二十六日、市役所で豊岡武士市長と面会した。「つらかったと思う。全力で支援する。安心してほしい」と励ます豊岡市長に、四人は日本語で「ありがとう」と何度も繰り返した。一方、日本にいても戦闘が続く母国を思い出し「涙が出てしまう」など、複雑な心境も明かした。(渡辺陽太郎)
 四人は、結婚を機に市内で十四年暮らしているウクライナ人の原ガンナさん(40)の母ネジェリコ・マリーナさん(62)と妹のコベリエバ・ジュリアさん(37)、おいのネジェリコ・ミランさん(13)、コベリエブ・ルカちゃん(3つ)。原さんは今月上旬、市に受け入れを相談していた。
 四人は東部ドニプロで暮らしていたが、三月下旬から爆撃が始まり、四月五日に避難を始めた。ポーランド国境付近まで列車で、同国の首都ワルシャワまではバスで移動した。現地の日本大使館でビザを申請し、十六日に成田空港から入国した。
 マリーナさんはロシアの侵攻にさらされ、「人生をすべて壊された。いつもミサイルの音。安全な場所はない」と恐怖の日々を振り返った。三島市内は平和だが、市民向けに避難を促すメールが今も届くなど「まだ祖国とつながっている」と涙を見せた。ジュリアさんは市内を走る列車の音で、避難中に列車が何度も止まったことを思い出す。また、夫が現地でロシアと戦っていて「軍は行動を明かさない。連絡の機会は限られている。生きていてほしい」と願った。
 豊岡市長は「二十一世紀に侵略、国家間の戦争など考えられない」とロシアを非難。マリーナさんは「ロシアは怖い。隣国の日本も注意してほしい」と訴えた。家族の願いは戦争の早期終結と現地の親族、友人の無事だ。市は、四人の住民登録や生活支援などのためのチームをつくり、サポートしていく。

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