山中教授が新型コロナHP開設 「最新の研究成果正確に発信」

2020年3月23日 16時00分
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(57)=写真=が、新型コロナウイルスについて最新の研究成果をまとめ、ホームページで紹介している。「自分にできることは、医学研究者として情報をできるだけ正確に発信すること」。多忙の合間を縫ってほぼ毎日更新している。
 ウェブサイト「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」を13日から始めた。新型コロナの3つの特徴やインフルエンザとの違いを解説するほか、新型コロナ関連の科学論文から重要と考える成果を紹介し、コメントも添えている。
 きっかけは、11日に発表された選抜高校野球大会の中止。球児たちが涙をこらえて受け入れる姿を見て「心が震えた」という。同時に、新型コロナとの闘いでは、それぞれができることを根気よく続ける必要がある、と考えた。
 山中教授自身は感染症や公衆衛生の専門家ではないが、iPS細胞をいかに分かりやすく発信するか、考えてきた自負もある。
 新型コロナの「正しい可能性が高い情報」として、「年齢により致死率に差があり、高齢者の致死率は10%前後と高い」「感染力は、一番低い報告でも、季節性インフルエンザと同程度」などを挙げている。同時に「正しいかもしれないが、エビデンス(証拠)が不十分な情報」も列挙している。
 新型コロナとの闘いを、自身の趣味であるマラソンに例える。「いかにバテずに対策を続けていくか」として、「多くの方が完走できる良いペースを見つけるまで、情報発信を続けていきたい」と意気込む。 (芦原千晶)

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