米ウーバー創業者 退任 料理宅配関連など専念

2019年12月25日 16時00分
 【ニューヨーク=共同】米配車大手ウーバー・テクノロジーズは二十四日、創業者のトラビス・カラニック取締役=写真、AP・共同=が今月末に退任すると発表した。同社の経営から完全に退く。保有株を売却して巨額の資金を手にしており、今後は「シェアキッチン」と呼ばれる新たな分野のビジネスに挑む。
 カラニック氏は二〇〇九年にウーバーを共同創業。配車サービスで運輸業界に革新をもたらし急成長した。しかしセクハラなど不祥事が相次いだ責任を問われ、一七年に最高経営責任者(CEO)を辞任。取締役に残ったものの経営への関与が薄れていた。声明で「現在のビジネスに集中する時が来た」と述べた。
 シェアキッチンは共用の調理場を貸し出すビジネスだ。レストランの出店には家賃も含め元手がかなり必要だが、これを活用すれば、いわば包丁一本で始められるため注目を集めている。
 カラニック氏は既に料理宅配事業者向けに「クラウドキッチン」というベンチャーを立ち上げた。米メディアによると、サウジアラビアの政府系ファンドからの資金調達に成功した。
 ウーバーは今年五月に上場。カラニック氏は株売却の制限が解除された十一月以降に段階的に株を手放した。二十七億ドル(約二千九百五十億円)以上を確保したとされる。

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