あのキャラメルもアイスも、銀歯も…5月値上げ 止まらぬ円安、物価高に歯止めなく

2022年4月29日 06時00分
 日銀は28日、大規模な金融緩和策の継続を決定した。緩和の維持が明確になったことを受け、外国為替市場では円安が進み、円相場は1ドル=131円を突破した。既に原油価格の高騰などを受けた食品や光熱費の上昇が相次ぎ、5月以降も食料品や工業用の資材などの値上げが予定される中での一段の円安。輸入品を中心にこの先もさらなる値上げは避けられず、物価上昇に歯止めがかからなくなってきている。(大島晃平)
 5月に予定されている値上げは、食品では、原材料価格や物流費等の上昇を理由に、キッコーマンが「デルモンテ」ブランドで販売するトマトケチャップなど73品を1日納品分から3~10%。森永製菓も「ミルクキャラメル」など菓子50品を5月末から3~11%上げる。包装資材の高騰も影響した。

◆識者予想「年末にかけ、多くの企業が再び値上げ」

 建設用鋼材も値上げする。日本製鉄の子会社の日鉄建材は住宅に使用する角パイプなどの販売価格を5月生産分から1トンあたり1万円以上引き上げる。主要産国の中国での需要増加を背景に世界的に価格が上昇しているため。同社の営業担当者は「高い価格水準が維持されてしまうのではないか」とみる。化学繊維やセロハンの原料になる溶解パルプや液状ゴムも物流費の高騰などを理由に5月から出荷価格が上がる。
 歯科治療で使う銀歯もロシアが主要産地の材料「パラジウム」の価格高騰の影響で、医療機関が銀歯を使った場合に受け取る「公定価格」を5月から約8%引き上げる。
 値上げはいつまで続くか。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは「急激な円安などの影響が本格化するのはこれから。年末にかけ、多くの企業が再び値上げに踏み切るだろう」と予想している。

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