調布市が市民面談記録を漏えい 無断録音しメモを事業者に提供 説明会で市側謝罪、住民は「裏切り行為」と反発

2022年4月29日 20時59分
説明会に集まった住民ら約25人の前で頭を下げる市幹部ら=29日、東京都調布市で

説明会に集まった住民ら約25人の前で頭を下げる市幹部ら=29日、東京都調布市で

 東京外郭環状道路(外環道)工事を巡り、東京都調布市の職員が東日本高速道路など事業者側に市民の個人情報の漏えいを繰り返していた問題で、市による住民団体への初の説明会が29日、市内で開かれた。市側は、外環道の陥没現場周辺に住む市民ら13人と昨年10月に面談した際に了解なく録音し、内容を文字起こしして「面談メモ」として事業者側に提供していたと明らかにした。
 面談メモは、市個人情報保護審査会が15日に公表した意見書で指摘した、個人情報部分を黒塗りせずに事業者側へ提供した26件の不適切事例のうちの1つという。説明会で代田敏彦都市整備部参事は「テープ起こしした形の記録を作っている。言った言わないにならないよう(事業者に)正確に伝えるため」と釈明した。市民らは「犯罪だ」「市民への裏切り行為」と反発した。
 説明会では渡辺直樹都市整備部長らが「個人情報の不適切な取り扱いで、外部に漏えいさせたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。市側は個人情報部分を黒塗りせずに事業者側へ提供した不適切事例が26件あったと説明した。市民側は長友貴樹市長による直接謝罪なども求めたが、市側は「メールの復元はしないとの方針が確定している」と回答した。(花井勝規)

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