海外からの渡航者99%減に危機感…陰性証明や検査不要、隔離措置撤廃 東南アジア各国で規制緩和加速

2022年5月1日 19時55分
1日、入国規制がほぼ撤廃されたタイの国際空港に到着する旅行者ら=岩崎健太朗撮影

1日、入国規制がほぼ撤廃されたタイの国際空港に到着する旅行者ら=岩崎健太朗撮影

 【バンコク=岩崎健太朗】タイとマレーシアは1日から、新型コロナウイルスのワクチン接種済みを条件に、入国者に求めていたウイルス検査の陰性証明を不要とした。隔離措置の廃止に続き、渡航の足かせとなってきた手続きをほぼ撤廃し、コロナ禍以前のような自由な往来を回復させる。
 東南アジア各国は正常化に向けた動きが加速し、カンボジアやシンガポールはワクチン接種済みの入国の際に隔離や検査がすでに不要。ベトナム、フィリピン、インドネシアなどは出発前の検査が必要だが、隔離措置は廃止されている。
 タイはこれまで到着時のPCR検査と、結果が出るまで半日ほど待機する宿泊施設を事前手配する必要があったが、この規定を撤廃。ワクチン未接種でも出発前検査の陰性証明があれば隔離措置を免除する。一定額の医療保険の加入や、オンラインの入国申請もなくす方向で検討している。
 タイはコロナ拡大前の2019年は海外から約4000万人が訪れたが、20年は670万人、21年は42万8000人と激減。入国規制や飲食店の営業制限の緩和を急ぎ、今年3月の外国人旅行者は21万人と前月から4割近く増加した。新たに外国人旅行者に対する観光税の導入を計画するなど、疲弊した主力産業の回復に懸命だ。マレーシアでは入国前後の検査や、短期入国者らの保険加入も不要とした。国内のマスク着用義務も大幅に緩和し、公共交通機関や商業施設など屋内では維持するが、屋外は着用推奨にとどめる。
 タイの国際空港に家族4人で到着したオーストラリア人のホリーさん(34)は「2年以上ぶりの海外旅行でわくわくする。島巡りなどを楽しみたい」と話した。

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