米中首脳 貿易合意評価 習氏「米の内政干渉懸念」

2019年12月21日 16時00分
 【ワシントン=白石亘、北京=中沢穣】トランプ米大統領と中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席が二十日、電話会談した。貿易協議の第一段階の合意に関し、トランプ氏はツイッターで「非常にいい話し合いができた」と成果を強調。来月にも行う正式な署名に向け、準備を進めていることを明かした。中国国営新華社通信によると、習氏も「米中と世界の平和と繁栄にとっていいことだ」と語り、前向きな評価で歩調を合わせた。
 一方で習氏は、米国が台湾や香港、新疆ウイグル自治区、チベットの人権問題などに批判的な言動を強めていることについて「深刻な懸念」を表明。「中国への内政干渉であり国益を害し、相互信頼や協力を損なう」と批判し、双方の温度差も鮮明になった。
 トランプ政権は先月、香港人権・民主主義法を成立させたほか、米下院も今月、新疆ウイグルの少数民族を弾圧する政府当局者に制裁を科せるウイグル人権法案を可決するなど、圧力を強めている。中国としては貿易問題と異なり、「核心的利益」と位置付ける香港などの内政問題では譲歩できないことから、強い表現で警告を発した形だ。
 両首脳は北朝鮮対応についても協議。北朝鮮が米朝協議の期限を一方的に年末と定め、再び挑発的行動を強めるなか、トランプ氏が中国の協力を求めたとみられる。習氏は「各国が歩み寄り、対話の勢いを維持すべきだ」と伝えたという。

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