イギリス首相がウクライナ議会で演説、489億円の追加軍事支援を表明 「ロシア軍は著しく弱体化」と国防省が分析

2022年5月3日 22時47分
9日、ウクライナを電撃訪問したときのジョンソン英首相。右はゼレンスキー大統領=首都キーウで(ウクライナ大統領府提供、AP)

9日、ウクライナを電撃訪問したときのジョンソン英首相。右はゼレンスキー大統領=首都キーウで(ウクライナ大統領府提供、AP)

 【ロンドン=加藤美喜】ジョンソン英首相は3日、ウクライナ最高会議(議会)でビデオ回線を通じて演説し、3億ポンド(約489億円)の追加軍事支援を表明した。ロシアのウクライナ侵攻後、外国首脳が同国議会で演説するのは初めて。
 支援内容は、重い物資を運べるドローンや対砲兵レーダー、電子戦装置、衛星利用測位システム(GPS)妨害装置、暗視装置など。民間人の避難用車両や、高性能の「ブリムストーン」ミサイル、「ストーマー」対空攻撃用装甲車も提供する方針。
 ジョンソン氏は「ウクライナは勝利する」と強調。第2次世界大戦時のチャーチル首相の演説を引用し、今の苦境を「何世代にもわたって語り継がれるような、最も輝かしい時だ」と表現。ウクライナの人々の不屈の意志を称賛した。
 一方、英国防省は3日、「ロシア軍はウクライナ侵攻の結果、著しく弱体化した」とする分析を発表。「各国の経済制裁によって戦力回復はより困難となり、通常戦力の配備能力にも長期的な影響を及ぼすだろう」との見通しを示した。
 分析は、ロシアが国防予算を2005〜18年でほぼ倍増させ、08年からは特に軍備の近代化を進めてきたが、「戦略面と実行面の両方で失敗を重ね、数の力で決定的な優位性を得ることができなかった」と指摘した。

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