6月「いぶき、特別公演」 児太郎と隼人 2人で全国巡業

2022年5月6日 06時56分
 歌舞伎俳優の中村児太郎(こたろう)(28)=写真(右)=と中村隼人(はやと)(28)=同(左)=が六月、「いぶき、特別公演」と銘打ち、二人で全国を巡業する。二人きりの公演は初めてで、歌舞伎の魅力を伝える責任を分かち合いながら全国の舞台に立つ。
 次世代俳優たちの活躍の場として企画され、昨年六月に京都・南座で初めて開催された歌舞伎公演「いぶき、」。今年一月に東京・新橋演舞場で二回目開催の予定だったが、コロナ禍で中止となり、今回は仕切り直し的な公演となる。
 隼人が「雨の五郎」、児太郎が「藤娘」、二人で「二人椀久(ににんわんきゅう)」と歌舞伎舞踊の名作三作を上演予定。児太郎は「ひと役にかける思いをふくらませたい」、隼人は「『二人椀久』での大役に挑戦でき、うれしい。生きる希望を感じていただけたら」と抱負を語る。
 同級生で、「(隼人は)人を引きつける力、魅(み)せる能力があり、尊敬している」と児太郎が言えば、隼人も「(児太郎は)裏表がない人で自分を刺激してくれる人」と、互いを評価。恋に狂った男が、焦がれる恋人の幻と舞い踊る「二人椀久」は片岡仁左衛門、坂東玉三郎の当たり役となっているが、「(立役の隼人、女形の児太郎が)いいペアと言ってもらえるようになれば」と次世代の名コンビにともに意欲をみせた。
 六月一日が東京・銀座の観世能楽堂、三日が千葉県の成田市文化芸術センター、四日が横浜能楽堂、十八日が名古屋能楽堂など。問い合わせは、Zen−A(ゼンエイ)=(電)03・3538・2300。 (山岸利行)

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