織姫神社 昨年度入場者が初の50万人超え 若者人気に注目 鳥居など整備

2022年5月8日 16時43分

年間入場者50万人を突破した足利織姫神社=いずれも足利市で

 織物のまち足利市の守り神、足利織姫(おりひめ)神社(西宮町)の年間入場者数が昨年度初めて五十万人の大台に達したことが同神社奉賛会(秋草俊二会長)の調査資料で明らかになった。元来は産業神だが「縁結びの神様」「恋人の聖地」としてのアピールが結実。若い男女の注目を集め、十年前と比べて二倍を超す集客を達成した。(梅村武史)
 奉賛会が二〇一二年度に神社入り口に設置したセンサー式入場者カウンターの集計によると、初年度は二十四万九百六十七人。年々増加し、一四年度に三十万人、一七年度に四十万人を突破。昨年度は五十二万六千三百五十三人に達した。
 全国的な知名度がある史跡足利学校(昌平町)の年間十五万人前後(コロナ禍の時期を除く)を上回り、年百五十万人を集めるフジの名所「あしかがフラワーパーク」(迫間町)と並ぶ観光スポットに成長した。
 同神社奉賛会の熊谷正事務局長(68)は「経(たて)糸と緯(よこ)糸を紡ぐ男女の神が祭られていることから縁を結ぶといわれるようになった」と解説、若者人気に注目し、積極的な工夫を続けてきた。
 一四年に「恋人の聖地」(NPO法人地域活性化支援センター)の認定を受け、翌一五年には境内に「愛の鐘」が完成。一八年から神社参道の一つ「女坂」(別名・縁結び坂)に「よき人」や健康、学業、仕事など七つの縁を結ぶ「七色の鳥居」を整備した。

神社境内にある人気スポット「愛の鐘」

縁を結ぶ女坂の「七色の鳥居」

 ごみがほとんど落ちていないクリーンな社殿や境内も評判だ。〇五年ごろから始まった約二十の地元事業所による月二回の「清掃奉仕」が貢献している。
 今年のゴールデンウイークも集客は上々。四月二十九日から五月五日までの七日間で二万二千四百四十三人を集めた。熊谷事務局長は「五十万人突破は地道な工夫と地元の理解、協力のおかげ。百万人を目標に頑張っていく」と意気込む。
<足利織姫神社> 織姫山(別名・機神(はたがみ)山、標高一一八メートル)の中腹に立つ、繊維産業で栄えた市の産業神。一九三七年五月、現在地に遷宮され、今年は八十五年の節目の年。天照大神(あまてらすおおみかみ)に織物を献上した天御鉾命(あめのみほこのみこと)、天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の男女二神をまつる。平等院鳳凰堂を模した朱色の社殿は国の登録有形文化財。

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