三田線 8両で出発進行 14日から新型車両 やっと痛勤から解放?!

2022年5月11日 06時34分

14日から8両編成で走る都営三田線の新型車両6500形。右上は現行の6300形=板橋区の志村車両検修場で

 日本有数のマンモス団地・高島平団地住民の足として親しまれる都営三田線が十四日、ついに八両化される。従来の六両編成より輸送人員は約三割アップ。団地誕生五十年の記念の年に、沿線住民を悩ませてきた混雑が緩和されるのか? 切り札に期待が高まっている。
 大型連休前の先月二十八日、午前七時四十七分高島平始発の白金高輪行き電車は、出発時にはもう満席。同駅から二つ目の蓮根駅では、立っていても隣の人と肩がぶつかりそうになる。
 蓮根駅を利用する会社員の男性(45)は「いつも混んでいます。朝の通勤時間に座れたことはない」とこぼし、「早く八両化してほしいです。いつからですか? 待ち遠しいです」と話す。
 十四日から八両編成で運行する「6500形」は、都営三田線では二十二年ぶりの新型車両。
 東京都交通局には、利用者から運行開始日の問い合わせが相次ぎ、広報担当者は「期待の大きさを感じる」という。
 これほど期待を集める背景には電車の混雑がある。
 三田線は、団地完成を前にした一九六八年、志村(現・高島平)−巣鴨間で開業した。その後、日比谷、三田、目黒へ、反対方向は西高島平へと小刻みに延伸。目黒からは東急目黒線にも乗り入れている。
 比較的すいているとされる都営地下鉄の中で、三田線は以前から混雑が指摘されてきた。
 朝のラッシュ時の西巣鴨−巣鴨間の混雑率は、二〇一四年度は150%だったが、コロナ禍前の一九年度に161%に上昇した。
 高島平団地のほか、最近は沿線開発が進み、人口が増えている。その上、西高島平−板橋区役所前間には乗り換えの路線がなく、乗客は乗ってくる一方。同じ都営でも浅草線などはすでに八両編成だが、三田線は乗り入れ先の東急目黒線が六両編成だったため、八両化に時間がかかった。

三田線8両化に向けホームドアの設置が完了した高島平駅=板橋区で

 同交通局には「あまりの混雑に何本も電車を見送る」「優先席にたどり着けないほど混雑している」と八両化への要望がたびたび寄せられていた。
 来年三月からは相模鉄道新横浜線・東急新横浜線が開通し、三田線にも乗り入れ運転が始まる。さらなる利用者の増加が見込まれることから、二〇年、やっと八両化が決まった。
 一編成の輸送人員は八百六十二人から千百七十二人へと増える。当面は八両と六両が混在する。同交通局は順次八両を増やしていくという。

◆似てる!「キングジム」公式ロゴに 「そっくりで親近感」 コラボ商品も

 2020年10月、6500形の導入が発表されるや、ツイッターでは「キングジム電車」というワードがあふれた。角張った「顔付き」が、文具メーカー「キングジム」(千代田区)の公式ロゴにそっくりだったのだ。キングジムの公式ツイッターも「なんだか親近感わく」とつぶやき、新型車両のPRに一役買った。

(左)新型車両の「顔」 (右)キングジムのロゴマーク=同社提供

 似たもの同士の両者。ついにはコラボが実現した。
 先月下旬、プラレール「都営三田線6500形」(2500円)が発売。先着で特典としてキングジムの三つ折りフォルダー「オレッタ TOEI MITA LINE」が付いてくる。“夢のコラボ”に、「マジかよ、買わねばならんやん」「特典の方が欲しすぎる」などとツイッターは再び沸いた。
 コラボを持ちかけたのは同交通局だそうで、広報担当者は「新型車両を盛り上げていきたい」と話す。

三田線新型車両のプラレールと「キングジム」とコラボしたファイル

 文・砂上麻子/写真・平野皓士朗、砂上麻子紙面構成・太田博泰
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