タレント・田代さん ニセ電話詐欺防止に“落語”
2022年5月11日 07時07分
小田原署は、タレントでフリーアナウンサー田代沙織さんによる新作「防犯落語動画」を制作した。古典落語をアレンジした昨年夏の1作目に続く第2弾。電子マネーを使った架空請求詐欺の新たな手口を盛り込んだ。
田代さんは落語家桂歌春さんを父に持つ。署員と中学の同級生という縁で、防犯活動に協力している。
新作はコンビニを舞台に「未払い料金があり、今日中に電子マネーで払わないと訴訟を起こされる」と話す高齢の男性客と、孫にあたる高校生店員のやりとりをユーモラスに描く。店主が詐欺に気づき、「『料金未払いのお知らせ』メールは詐欺のメールです」と注意を呼びかける内容だ。
署から受け取った詐欺被害の資料を読み込み、実例に基づく落語に仕上げた。作品は6分程度で、県警のユーチューブチャンネルで公開されている。田代さんは「高齢者だけでなく、若い人やコンビニ店員らにも見てほしい」と話す。
署によると、管内の昨年のニセ電話詐欺は24件で、一昨年より17件減った。ただ、昨年末から還付金詐欺のニセ電話が増えているという。対面せずにお金を振り込ませる手口で、犯人側のリスクが少ないのが特徴という。
署は不審な電話があれば、小田原署=電0465(32)0110=へ連絡するよう呼びかけている。(西岡聖雄)
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