<食?問>家で缶ビールをおいしく飲むには?

2022年5月11日 08時28分

一度注ぎはグラスを傾けて入れ始め、徐々に立てていく

 自宅で缶ビールをおいしく飲むために、気を付けることはありますか。 
 刺激せず保管 冷やしすぎない
 初夏を迎え、ビールがおいしい季節です。家飲みの機会も増えたので、自宅でもおいしく飲みたいですよね。クラフトビール「よなよなエール」などを製造販売するヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)の広報担当・渡部翔一さん(29)は「冷やし方や注(つ)ぎ方など、ポイントを押さえると、よりおいしく味わえますよ」と話します。
 外で買ってきたビールをすぐ開けて飲みたくなる人はちょっと待って! 「その日はできれば飲まない方がいいです。運ぶ間に温度が上がるのと、振動の影響で炭酸ガス(二酸化炭素)が暴れているので、開けた時に泡が噴き出しますし、せっかくの香気成分を逃すことになります」。状態を落ち着かせるため、一日ほど冷蔵庫に入れるとよいそうです。
 飲むのに最適とされる温度はビールの種類や季節で異なります。大手の主力製品で、喉越しの良さと爽快さが特徴のラガーは今の時季だと五〜七度くらい。ヤッホー社が製造しているエールは芳醇(ほうじゅん)で濃厚な味わいが特徴で、一〇度ぐらいが目安です。冷やしすぎにも注意。「キンキンにすると、ビールに含まれるタンパク質などの成分が凝固、沈殿してしまいます」
 冷蔵庫内の置き場所にも気を付けます。ドアポケットは「開閉のたびに振動が加わり、中身が刺激されるので避けます」。缶は立てた状態で、揺れない場所で冷やしましょう。冷気の吹き出し口付近は冷えすぎるためNGです。
 グラスを冷やすなら、冷蔵庫に一〜二時間くらい入れます。冷凍庫は勧められません。グラス内部が凍って凹凸ができ、注ぐ時にビールが揺れ動いたり、庫内のにおいが付いてしまったりするからです。グラスを冷やさずに冷たさを感じたい時は、ビールの冷たさが伝わりやすい薄いグラスが適しています。
 グラスの種類もポイントがあります。ワイングラスのように飲み口(縁)がすぼまった形だと、グラス内に香りがとどまるので、香りを楽しむエールにぴったり。ボディーが真っすぐなグラスは、ぐいっと一気に飲めるため、喉越しを楽しむすっきりしたラガータイプに適しています。

ラガーかエールか。種類に応じてグラスも使い分けると良い

 「注ぎ方には大きく分けて一度で注ぐ方法と三度注ぎがあり、味わいに違いがあります」。一度注ぎはグラスを傾けて入れ始め、徐々に立てていきます。注ぐ時間が短い分、炭酸が抜けにくく爽快さを感じられます。ただ苦味を吸着する泡の量が少ないので苦味も感じるかもしれません。
 三度注ぎはグラスを垂直に注ぎ、泡が落ち着いたら、また入れてを三回繰り返します。泡が重なるので苦味を感じにくく、炭酸の刺激も和らぐので比較的マイルドな味わいになります。 (小林由比)

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