マスク不足、水際対策…新型コロナの政府対応を検証、有識者会議が初会合 参院選までに提言へ

2022年5月11日 20時56分
 政府はこれまでの新型コロナウイルス対応を検証する有識者会議を立ち上げ、11日に初会合を開いた。経済、医療、法律など専門分野の異なる8人の委員が、司令塔機能のあり方やワクチン・治療薬を速やかに確保するための取り組みなどを幅広く議論し、6月までに提言をまとめる。岸田文雄首相が夏の参院選前にも表明する中長期的な感染症・危機管理対策の方針に反映させたい考えだ。
 マスクや検査キットなどが不足した問題、規制緩和と強化を繰り返す水際対策についても検証する。会合に出席した委員からは、政治家と専門家の役割分担や、国民への情報発信にかかわる「リスクコミュニケーション」についても取り上げるべきだという意見が出た。
 焦点は、首相も強化の必要性に言及する司令塔機能のあり方だ。感染症対策の中心は厚生労働省、社会経済活動との両立を検討するのは内閣府、ワクチン接種の実務を担う自治体との調整は総務省など、新型コロナ対応では担当省庁が複数にまたがる。そのため、一元的、総合的な対策が講じづらくなっているという指摘がある。
 医療機関に求める病床確保や、緊急事態宣言下で住民へ呼び掛ける外出自粛の要請などにより強制力を持たせるかも論点になる。対策の実効性を高めるため、どこまで私権制限を認めるのか課題になる。
 委員を務める日本プライマリ・ケア連合学会の草場鉄周理事長は会合後、記者団に「印象論ではなく、データから対策を議論したい」と語った。(柚木まり)

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