<新型コロナ>自粛の週末 消えた歓声 夢の国 静寂

2020年2月29日 16時00分

新型コロナウイルスの影響でこの日から閉園となった東京ディズニーランド。駐車場には自動車が1台もない=29日午前9時51分、千葉県浦安市で、本社ヘリ「おおづる」から(坂本亜由理撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大が終息の気配を見せない日本列島は二十九日、政府によるイベント自粛要請後、初の週末を迎えた。プロ野球のオープン戦や日本中央競馬会(JRA)の中山、中京、阪神の各競馬場でのレースを無観客で実施。歓声が飛び交ういつもの光景が消えた。
 プロ野球にとってはキャンプが終わり、三月二十日のセ、パ両リーグ開幕に向けてオープン戦が本格化するタイミングだった。二十九日は予定されていた六試合のうち、五試合が東京ドームをはじめ本拠地球場での開催。球春の到来を待ちかねたファンが多く詰め掛けるはずだった。
 ソフトバンクの工藤公康監督は「ファンの皆さんの安全を考えれば致し方ない」と話し、阪神の矢野燿大(あきひろ)監督は「選手も見てもらえるからこそ、いいプレーが出るところもある。逆に言えば、ファンのありがたさを感じられる。いい経験になる」と前向きに捉えた。
 今年は東京五輪開催中に公式戦を中断するため日程に余裕がなく、公式戦に影響が出ることは避けたい。巨人の星春海(はるみ)総務本部長は「無観客でやる判断をしたのは、開幕を予定通り迎えられる環境をなんとか整えたいと考えたため」と説明。阪神の谷本修球団本部長も「早く落ち着いてほしい」と祈るように話した。
 競馬場ではレース自体は行われるが、馬券の発売・払い戻しは当面、電話とインターネットのみ。JRAによると戦時中の一九四四年に無観客で行われた例があるというが、春の競馬シーズンが本格化するまで約一カ月に迫る中で異例の状況となっている。
 三月一日には東京マラソンが大幅に規模を縮小して行われる。大相撲は春場所初日を八日に控え日本相撲協会は通常開催を断念せざるを得ない状況。一日に開く臨時理事会で無観客での開催か中止を最終決定する。

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