「風の電話」特別表彰 ベルリン映画祭

2020年2月29日 16時00分

特別表彰を受け、授賞式に登壇した狗飼恭子さん=28日、ベルリンで(共同)

 【ベルリン=共同】第七十回ベルリン国際映画祭で二十八日(日本時間二十九日)、東日本大震災で家族を亡くした少女が主人公の「風の電話」が、主に十代の若者向け作品が対象の「ジェネレーション14プラス」部門で次点に当たる国際審査員の特別表彰を受けた。
 授賞式には脚本を手掛けた狗飼(いぬかい)恭子さんが登壇し、諏訪敦彦監督のコメントを代読。「この日本のささやかな祈りを受け止めてくださった審査員の皆さんに感謝します。(主人公の)ハルと共に旅をしてくれたベルリンの人たち、世界中の傷ついた若者たちに、感謝とともにこの賞をお送りしたい」と語ると、会場は大きな拍手に包まれた。
 受賞作は、震災の犠牲者と遺族の気持ちをつなぐ場として岩手県大槌(おおつち)町に設置された電話ボックスがモチーフ。震災で家族を失った高校生のハル(モトーラ世理奈さん)が、身を寄せていた広島から故郷の大槌町を目指す旅を通じて生きる力を取り戻す姿を描いた。

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