停電時にスマホ電池どう節約 動画NG、画面は暗く 予備電源も確保を

2022年5月12日 09時10分
 災害で停電が発生すると、電源の確保が難しくなる。家族や仲間との連絡や、情報収集のために大事にしたいのがスマートフォンの電池(バッテリー)だ。できるだけ長持ちさせる節電術を、ITジャーナリストの三上洋さん(56)に聞いた。 (長壁綾子)

ITジャーナリストの三上洋さん

 「災害時、まずはスマホの使用頻度を少なくする。特に動画やゲームは電池をかなり消費するので使わないように」と三上さん。その上で、少しでも電池を長持ちさせるため、省電力機能をオンにする。端末の動作速度が遅くなり、消費電力を節約できる。
 スマホで最も電池を使うのが液晶画面だ。「文字が読めるギリギリまで暗くしましょう」。アプリの通知は、安否情報などが流れてくるLINE(ライン)などの交流サイト(SNS)以外は切っておきたい。オンの状態だと、通知が届くたびに画面が点灯して電池を消耗するからだ。画面が自動的に暗くなる「画面ロック」までの設定時間を最短にしておけば点灯時間を抑えられる。
 停電などにより、スマホの電波を出す基地局が停止し、通話や通信ができなくなることもある。三上さんは、画面上に「圏外」と表示されたら電源を切るように勧める。圏外になると、スマホが電波を探し続けて大きな電力を使うからだ。「避難所などで無料Wi−Fiが提供されたら、電波をカットする『機内モード』をオンにしてWi−Fiに接続する。電力を余計に使わず、バッテリーを節約しながら通信できる」
 平時から予備電源を確保しておくことも大切だ。スマホを二、三回フル充電できる容量のモバイルバッテリーがあると心強い。使われているリチウムイオン電池は自然に放電しているので、週に一回は充電するといい。自家用車内でスマホやUSB機器を充電できるシガープラグなども準備しておきたい。

◆災害用のダイヤル活用 「171」伝言の録音・再生

 災害が発生した直後は、電話がつながりにくくなる。災害用伝言ダイヤル(171)を使えば、家族や友人らの安否確認ができ、スマホの電池を無駄に使わなくても済む。
 ダイヤルは、大規模災害時にNTTグループが開設。被災地の人の加入電話や携帯電話などの番号を登録すると、利用者が互いに伝言を録音したり、それを聞いたりすることができる。使用は無料で、録音は一番号当たり二十件まで可能だ。
 登録する電話番号は、家族や仲間、同僚などで事前に決めておくといい。毎月一、十五日などに体験利用できるので、使いこなせるように練習しておきたい。
 スマホやパソコンなどから文字入力するインターネット版の「災害用伝言板(web171)」とも連携。ダイヤルで録音した伝言がネット版で聞けたり、ネット版の入力内容が音声に変換されてダイヤルで再生できたりする。

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