北朝鮮がコロナ国内発生を初めて認める 「平壌でオミクロン株」 

2022年5月12日 20時15分

2022年5月12日、北朝鮮の平壌で行われたコロナの発生を巡る会議でマスクを着用する金正恩総書記総書記=AP

 【ソウル=木下大資】北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、首都平壌ピョンヤンで新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が発生したと報じた。北朝鮮がコロナの国内発生を認めたのは初めて。金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記は同日招集された党政治局会議で、地域ごとの封鎖を全国で徹底するよう命じた。
 同通信によると、8日に発熱者の検体からオミクロン株の亜型「BA・2」を検出した。政治局会議は「最大非常防疫体系」への移行を決めた一方、生産活動は継続する。
 会議は12日未明に開かれたとみられ、北朝鮮メディアがその日のうちに報道するのは異例。韓国のシンクタンク世宗研究所の崔銀珠チェウンジュ研究委員は「経済が厳しい中で最大限の生産活動を維持するため、住民を統制して防疫体制をとる必要がある」と分析する。
 元医師の脱北者崔政訓チェジョンフンさんは、北朝鮮内ではこれまでもコロナ感染者が発生して隔離されたとみる。今回の発表は「しっかり科学的に対処していると国内外に示すため」と指摘した。
 北朝鮮の一般住民は新型コロナのワクチンを接種していない。韓国の統一相候補の権寧世クォンヨンセ氏は12日に「ワクチンや治療薬などの人道的支援は制裁と関係なくできる。最大限準備する」と述べた。

関連キーワード


おすすめ情報

国際の新着

記事一覧