参院選茨城 与野党新人15年ぶり激突 構図固まる 維新・佐々木氏正式に出馬表明 4人目

2022年5月14日 07時16分

記者会見する佐々木里加氏(左)と石井章氏=取手市で

 今夏の参院選茨城選挙区(改選数二)で、日本維新の会新人の大学非常勤講師・佐々木里加氏(55)が十三日、取手市内で記者会見し、立候補を表明した。来週にも党本部が公認する見通し。同選挙区への出馬表明は四人目となる。(保坂千裕)
 佐々木氏は東京都出身。多摩美術大大学院修士課程を修了し、女子美術大の非常勤講師を務めている。二〇一七年衆院選で希望の党(当時)から東京19区に立候補し、落選。一九年には立憲民主党公認で立候補した栃木県鹿沼市議選でトップ当選したが、二〇年五月に辞職した。 
 佐々木氏は、維新から立候補する理由について「経済が疲弊する中、直接、日本を元気にするのが(維新が掲げる)ベーシックインカムだ」と述べ、政策面の近さを強調。学生時代に取手市に住んだ経験にも触れ、「私にとって魅力度ナンバーワンだ」と本県への愛着をアピールした。
 会見には、比例代表で再選出馬する茨城維新の会代表の現職石井章氏(65)も同席した。石井氏は「自民の支持層の三割は持ってくる」と語り、茨城選挙区で二十万票以上を獲得するとの目標を掲げた。

◆自民、立憲の現職は引退

 参院選茨城選挙区で主要政党が公認・推薦する新人候補が出そろい、選挙戦の構図がおおむね固まった。同選挙区では二〇〇七年改選以来、十五年ぶりに新人同士の争いとなる。

(右)から加藤明良氏、堂込麻紀子氏、大内久美子氏

 今回改選を巡っては、昨年十一月、いずれも四期務めた自民党・岡田広氏と立憲民主党・郡司彰氏が相次いで引退を表明した。これを受けて自民は後継候補の公募を行い、十二月末、県議を辞職した加藤明良氏(54)の擁立を発表。公明党も推薦を決めた。
 加藤氏の陣営によると、岡田氏が六年前にトップ当選した際の約六十一万票を上回る得票を目指す。加藤氏の知名度が高いのは、自身の県議時代の地盤で父の浩一氏が市長を務めた水戸市や、周辺地域が中心。そのため、各地の県連支部の会合に精力的に顔を出すなどして、全県での浸透を図っている。
 一方、立民と国民民主党の県連はそれぞれ独自候補の公募を進めていたものの、四月に入り急きょ、両党を支援する連合茨城が無所属で擁立する執行役員堂込(どうごみ)麻紀子氏(46)を両党で推薦する形で折り合った。
 特に立民には、堂込氏が国民支持の産業別労働組合「UAゼンセン」出身で、東海第二原発(東海村)の再稼働問題への態度を明確にしていないことなどに不満もくすぶる。立民支持層をつなぎとめられるかがカギとなりそうだ。
 共産党は元県議の大内久美子氏(72)を擁立した。大内氏の国政選挙挑戦は、昨年十月の衆院選を含め五度目。四人の候補の中では唯一、東海第二の再稼働反対を明確に打ち出すなどし、自民批判票の受け皿となることを狙う。
 このほか、NHK党も独自候補を立てる構えだ。(保坂千裕)

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