北朝鮮で新型コロナ感染急拡大 金正恩氏「建国以来の大動乱」 新たに発熱患者17万人超、死者21人

2022年5月14日 22時51分
登校する子供の検温をする教師=平壌で(AP)

登校する子供の検温をする教師=平壌で(AP)

 【ソウル=木下大資】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、17万4440人の発熱者が13日に新たに出て、21人が死亡したと伝えた。1日に確認された発熱者数は前日の10倍近くにのぼり、新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がっているもようだ。金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記は13日の党政治局協議会で、「建国以来の大動乱」と強い危機感を示した。
 北朝鮮が全国の患者数を発表したのは2日連続。12日には新たな発熱者が1万8000人余りで、4月末からの累計の発熱者が35万人余りと発表しており、感染拡大が加速している。同通信によると、現在28万810人余りが治療中で、累計の死者数は27人になった。北朝鮮は感染を判定するPCR検査などが整っていないため、発熱者数を発表しており、実際の感染者はさらに多いとみられる。
 正恩氏は「強い組織力と統制力を維持すれば危機は克服できる」と述べ、地域や職場ごとの封鎖が合理的だと強調した。
 また他国の防疫措置を研究することが重要だとして「特に中国の先進的で豊富な成果と経験を見習うのがよい」と言及した。北朝鮮はこれまで国際社会のワクチン支援を受け入れてこなかったが、今後は中国にワクチンを含む医療物資の支援を求める可能性がある。
 韓国では、北朝鮮の貧弱な医療体制などを考慮すれば「死者6万〜7万人が出る可能性もある」(中央日報)との観測も出ている。

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