<彩 首都圏の四季を訪ねて>色とりどり 咲き競う 塩船観音寺のツツジ(青梅市)

2022年5月15日 07時03分

塩船観音寺の境内を色とりどりに染めるツツジ(4月29日撮影)

 ピンク、紫、赤、白。色とりどりに咲き誇るツツジが境内を彩る。三年ぶりに行動制限のないゴールデンウイーク(GW)の期間中、ツツジ寺として知られる青梅市の塩船観音寺は大勢の人たちでにぎわった。広大な境内に迷路のように延びる遊歩道を散策しては、燃えるような花々を写真に収めたりしていた。
 真言宗の同寺は大化年間(六四五〜六五〇年)に開山し、すり鉢状の地形が船の底に似ていることから塩船の名がついたとされる。元々ヤマツツジが自生していた境内に、一九六六(昭和四十一)年から約二十種のツツジを植栽し始め、今では一・六ヘクタールに一万七千本が咲き競う関東で有数のツツジ園となった。
 同寺によると、今年は例年並みの四月二十日ごろから咲き始めたが、雨と気温の高い日が続いたことでGW前半に見頃を終えたという。
 開花時期に合わせて毎年開かれていた「つつじまつり」は、新型コロナウイルスの感染拡大で一昨年、昨年と二年連続で中止に。今年は三年ぶりの開催に計四万三千人が訪れた。
 にぎわう境内に同寺執事の谷合佳彦(たにあいよしひこ)さん(61)は「手入れしても見てもらえない日々は厳しかった。人出はやっぱりうれしいですね」と胸をなで下ろした。五月下旬からは枝の刈り込みなど、すでに来年に向けた準備が始まると言い、「これからはいつもと変わらない光景に少しずつ戻っていけば」と願っていた。
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 文と写真・隈崎稔樹
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