銅鏡作り、磨いてぴかぴか 柏の科学館が体験学習 佐原観光のきっかけに 市内宿泊券とセット販売

2022年5月16日 07時31分

うまく映るかな? 鏡を熱心に磨く子どもたち=いずれも柏市で

 柏市末広町の空きアパートを改修した「手作り科学館Exedra」は、銅鏡の鋳造・研磨体験と香取市の佐原観光を組み合わせた学習プログラムの提供を始めた。科学館は東京大柏の葉キャンパスの研究者、学生らがオープンさせ、運営。館長の羽村太雅さん(35)は「理科と歴史を楽しみながら学んでほしい」と話す。(堀場達)
 プログラムは、香取市の街おこしも視野に、市内で不動産業などを営む会社と科学館が共同開発した。香取神宮所蔵の銅鏡「海獣葡萄(ぶどう)鏡」にちなんで、金属の融点降下や鏡が光を反射する原理を子どもたちに教えるとともに、セット販売する宿泊割引券の利用で、同市に足を運んでもらう狙いだ。
 初回の鋳造・研磨体験は科学館で今月四、五日にあり、親子連れらが参加した。鏡はスズとビスマスの合金を使って造る。融点一三八度で、家庭用調理器具で溶かすことができ、羽村さんは参加者に「銅を溶かすためには高熱が必要です」と説明した。

溶かした合金を鋳型に注ぎ込む

 鍋で溶かされ液体となった合金は、輪ゴムでくくられた二枚合わせの鋳型に注ぎ込まれる。五分ほど冷まして鋳型を外すと、直径五十三ミリの金属円盤が姿を見せた。
 金属円盤の一面は、海獣葡萄鏡に模した文様が施され、その裏面を、子どもたちがやすりや研磨剤を染み込ませた布を使って熱心に磨き込んでいった。磨き抜かれた面は光を反射し、鏡として機能するようになる。
 父親と一緒に参加した柏市の小学五年生郡司航さん(10)は「理科の実験が好きで参加した。ぴかぴかに磨け、爽快だった。顔全体とはいかなかったけど、目や口が鏡に映った」と笑みを浮かべた。

鋳型の中で固まった金属円盤

 羽村さんは「セットの宿泊割引券を使って、江戸時代の天文学者で測量技術者の伊能忠敬の記念館もある、香取市佐原地区の街並みなどを訪れてほしい」という。
 宿泊割引券は佐原商家町ホテルNIPPONIAで小学生以下が利用でき、繁忙期などを除く平日は無料で宿泊できる。体験は予約制で、セット価格は税込み三千五百円。問い合わせは科学館=電080(6520)3302=へ。

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