北朝鮮のコロナ拡大続く 新規発熱1日で39万人 累計で121万超 当面は中国支援頼みか

2022年5月16日 18時51分

16日、ソウル駅の大型TVスクリーンに映し出された北朝鮮に関するニュース=AP

 【ソウル=木下大資】16日の北朝鮮の朝鮮中央通信によると、新型コロナウイルス感染とみられる発熱者が15日夕までの1日で新たに39万2900人余り発生し、8人が死亡した。4月末からの累計の発熱者は121万人超となり、短期間で北朝鮮の人口(2578万人)の約5%に達した。死者は計50人になった。
 国営の朝鮮中央テレビは16日、コロナ感染を確認した「確定診断者」は14日夕の時点で168人と報道。感染を判定する検査態勢が追いついていない様子がうかがわれ、実際の感染者は発熱者数よりも多い可能性が高い。
 金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記は15日、医薬品供給に偏りが生じているとして、保健部門や司法部門を叱責しっせき。軍医を動員して平壌ピョンヤン市内の医薬品の安定供給を図るよう命じた。
 韓国政府は16日、北朝鮮にワクチンなどの医療物資や防疫技術を提供する用意があるとして、実務協議を提案する通知文を南北共同連絡事務所を通じて送ろうとしたが、北朝鮮側が受け取りの意志を示していないと明らかにした。
 韓国メディアは消息筋の話として、北朝鮮が中国に医療物資の支援を要請したと伝えており、既に中国の医療支援団が平壌に派遣されたとの情報もある。正恩氏は14日の会議で「中国の先進的で豊富な成果と経験を見習うのがよい」と発言しており、当面は中国の支援に頼るとみられる。

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