スウェーデン、NATO加盟を正式表明へ 議会の同意確実に フィンランドともに週内申請

2022年5月16日 19時29分

16日、議会開会前に報道陣の質問に答えるスウェーデンのアンデション首相=TT News Agency提供、AP

【ロンドン=加藤美喜】スウェーデンの与党社会民主労働党は15日、同国の「北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持する」と発表した。与党の支持により、議会の同意が確実となった。16日に議会討論を経て、政府が加盟方針を正式発表する見通し。同国は、200年続けてきた軍事的非同盟の方針を転換する。フィンランド政府も15日に加盟方針を正式発表しており、ロシアのウクライナ侵攻を受け、北欧2カ国が歴史的な政策転換を実現する。
 与党党首のアンデション首相は15日の記者会見で「スウェーデンの安全保障にとって加盟申請が最善だ」と表明。「軍事非同盟政策はこれまでわが国に有益となってきたが、将来的には有益でないとの結論に達した」と述べた。また、「バルト海地域で唯一の非加盟国となれば、非常に脆弱な立場に追い込まれる」として、フィンランドと歩調を合わせることが重要だとの認識を示した。
 加盟によりロシアからの対抗措置が懸念されるが、アンデション氏は「加盟はロシアに敵対するためではない」と強調。「わが国の領土内への核兵器配備や恒久基地の設置は、留保を表明する」とも述べた。
 現地からの報道によると、スウェーデンは17日にも、フィンランドは18日にも正式申請の運びとなる見通し。
 実際の加盟にはNATOの現30加盟国の全会一致の同意が必要。通常一年程度の手続きがかかるが、ストルテンベルグ事務総長は15日、「前例のない速さで進むだろう」との見通しを述べた。北欧2カ国の加盟に難色を示しているトルコについても、「加盟を阻む意図ではない」との認識を示した。

おすすめ情報

ウクライナ危機の新着

記事一覧