マリウポリ攻防戦が決着 「任務完了」とウクライナ 製鉄所を放棄し兵士264人は捕虜に

2022年5月17日 20時40分
16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所からウクライナ側の兵士を搬送するバス(ロイター=共同)

16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所からウクライナ側の兵士を搬送するバス(ロイター=共同)

 【モスクワ=小柳悠志】ウクライナ国防省は17日、ロシア軍が包囲する南東部の激戦地マリウポリで、ウクライナ側の最後の抵抗拠点となっていたアゾフスターリ製鉄所から、負傷者ら兵士264人がロシアの占領地域に退避したと発表した。ロシア国防省は同日、退避した兵士らがロシア側に投降し、捕虜になったと明らかにした。一方、ロシアとウクライナの両政府は同日、両国間の停戦交渉は停止して行われていないとそれぞれ発表した。
 ウクライナのマリャル国防次官は「(マリウポリでの)戦闘任務を完了した」と説明しており、製鉄所の放棄と兵士の投降を事実上認めていた。ウクライナ側によると、退避した兵士のうち重傷者53人はロシア支配側の病院に移送された。ゼレンスキー大統領は17日、「英雄は生きているべきだ」と述べ、捕虜交換によって兵士を帰還させたい意向を示した。
 ウクライナメディアによると、製鉄所には内務省系軍事組織アゾフ連隊を中心に、600人近い兵士が残っていた。負傷者らの退避後もなおも兵士が残されており、ウクライナ軍参謀本部は16日に「救出を進める」と表明した。
 マリウポリは3月1日からロシア軍に包囲され、4月21日にプーチン大統領が「制圧」を宣言したが、アゾフ連隊などが製鉄所に立てこもって戦闘を続けていた。製鉄所に避難していた民間人は国連などの仲介で5月7日までに避難している。

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