小田急線も止まった停電の原因は…川崎市の水道工事 東電に連絡せず、地中の送電線を壊す

2022年5月17日 20時20分
送電管を貫通させた穴を確認する東京電力職員ら=17日、川崎市麻生区で(同市提供)

送電管を貫通させた穴を確認する東京電力職員ら=17日、川崎市麻生区で(同市提供)

 横浜市青葉区などで13日夜に発生し、約7万戸に影響した大規模な停電について、川崎市は17日、市発注の水道工事で東京電力の地中送電線を壊したのが原因と発表した。受注業者は市の調べに「送電線があることは認識していたが、図面を見ただけで、正確な位置を把握しないで工事をした」と説明しているという。
 川崎市によると、13日午後10時から同市麻生区上麻生の市道で、地下の水道管補強のため地盤を固める薬剤を注入する工事を開始。注入用の直径約4センチのパイプを地下約4.5メートルの地点まで挿入した際に、送電管4本を貫通し破損した。
 14日午前2時ごろ東電側の指摘で工事を中止。16日夜から工事現場を掘削し、地中送電管に穴が開いているのを確認した。
 市によると、発注時の仕様書では地中に送電線などがある場合は、電力会社立ち会いのもとトラブルを避けるための施工協議を行う必要があったが、受注業者は東電への連絡を怠り、東電の立ち会いはなかった。
 当日の工事に市担当者が立ち会い、進捗しんちょく状況の報告も受けていたが、市側も東電との協議がないことを見落としていた。市は今後、市発注工事の監督体制を見直すとした。この停電の影響で、小田急線が一時運転を見合わせ、帰宅の足が大きく乱れた。(中山洋子)

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