女性との電話対応、解明できず 武蔵村山病院 コロナ「発生届」未提出問題 都が検証報告書

2022年5月19日 07時09分
 武蔵村山病院(武蔵村山市)が昨年八月、新型コロナと診断した五十代女性について、多摩立川保健所に発生届の提出を怠り、女性が保健所の健康観察を受けられないまま亡くなった問題で、都は十八日、対応を検証する報告書を発表した。女性は死亡三日前に保健所に電話したが健康観察につなげられておらず、都は「痛恨の極み」として保健所の電話対応を改めた。
 女性は昨年八月六日に新型コロナと診断され、自宅待機中の十四日に亡くなった。女性が同十一日に保健所に電話して十分間話した記録が残っていたという。
 都は当日に保健所にいた八十人に聞き取りをしたが、誰も電話を覚えていなかった。都は第五波で相談が多く、電話を受けた職員が健康観察を担う看護職から折り返し電話する約束をしたが、メモがなくなり情報共有できなかった可能性−など考えられる状況を例示。それらを踏まえ、都は電話を受けた職員が記録を残して看護職につなぐなど所内の情報共有を強化した。都は十四日、女性の夫に報告書を届け、あらためて謝罪した。夫は都を通じて「妻の電話対応で何が起こったのか、明らかにならなかったのは残念」とコメントを発表した。(鷲野史彦)

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