色鳥どりに染まる 染料植物園で企画展 モチーフの織物、ちなんだ色名など紹介

2022年5月19日 07時12分

鳥にまつわる染織品が並ぶ展示=いずれも高崎市で

 染色の視点から鳥に注目した企画展「色・鳥どり 染織品から飛び立つ鳥たち」が、高崎市寺尾町の市染料植物園で開かれている。鳥をモチーフに描いた織物や鳥にちなんだ色名などを紹介する。六月五日まで。(安永陽祐)
 同園によると、園がある観音山丘陵周辺では年間で約五十種類の野鳥が観察でき、バードウオッチングでも親しまれていることから鳥をテーマに選んだ。
 会場には、着物の染織品など計約百九十点が並ぶ。色を表す名前には、鳥の羽色から名付けたものがあり、とき色やうぐいす色、とび色などの色名を解説。観音山丘陵で見られる鳥を赤や青、緑といった印象付けているアクセントカラーごとに紹介している。
 長寿の象徴という鶴は亀や松竹梅などと組み合わせて表現され、風呂上がりの赤ちゃんを包む布や子どもを背負う帯にも描かれる。八丈島産の絹織物でとび色に先染めした絹糸を織った鳶(とび)八丈や、春の渡り鳥として親しまれるツバメをモチーフにした伊勢型紙、雁(かり)を描いた色鮮やかな着物などが目を引く。
 鳥が好んで実などを食べる植物から染めた糸や布、野鳥の実物大の木彫りもある。杉本あゆ子学芸員は「鳥と持ちつ持たれつの関係にある植物から生み出される色に注目してほしい」と話している。
 入館料一般百円、大学高校生八十円、六十五歳以上と中学生以下は無料。月曜休園。

鶴が描かれた江戸時代の寝具


関連キーワード


おすすめ情報

群馬の新着

記事一覧