衆院憲法審で9条議論 自、維「自衛隊明記を」 立民など反対「否決なら自衛隊違憲に」

2022年5月19日 20時44分
国会議事堂

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 衆院憲法審査会は19日、安全保障をテーマに討議を行い、9条改憲の是非について意見が相次いだ。自民党と日本維新の会はロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、両党がそれぞれまとめた「条文イメージ」を示し、自衛隊を9条に明記する必要性を強調。立憲民主党と共産党は反対した。(佐藤裕介)
 自民の新藤義孝氏は「憲法の根幹的な未整備部分である国防規定を設け、実力組織である自衛隊を明記することは主権国家として当然だ」と主張。維新の足立康史氏も維新の「条文イメージ」を説明した上で「9条に関する国民的議論を喚起したい」と語った。
 公明党の北側一雄氏は個人的見解としながら、9条は維持した上で、首相や内閣の職務を規定した72条や73条に自衛隊への民主的統制を書き加える案も検討できる、とした。北側氏は「自衛隊は日本最大の実力組織で、民主的統制を書き込むのは民主主義、国民主権の観点から憲法価値にふさわしい」と語った。
 これに対して、立民の奥野総一郎氏は世論調査で九条改憲の賛否は拮抗していると指摘。自衛隊違憲論払拭を改憲の理由にしている自民党に「国論を二分して(発議を)強行して否決でもされたら、本当に自衛隊が違憲になってしまう」として「改憲4項目ありきの議論は断固反対だ」とした。
 共産党の赤嶺政賢氏は9条改憲について「平和憲法の根幹を覆すことであり認められない。必要なのは国と国との争いを絶対に戦争にしないための外交努力だ」と強調した。
 自民の新藤氏は審査会終了後、記者団に、維新の条文イメージについて「基本的に自民党の(9条改憲)提案と同じラインの内容だ」と歓迎。「もう内容の説明というより実際に(改憲が)必要か、別のやり方があるかというところに入ってきている。これから積み上げていくべきは審査会の原案づくりだ」と主張した。

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