「今の配置基準ではやりたい保育できない」 こども家庭庁法案巡り保育士ら訴え

2022年5月19日 21時54分
保育現場の実態を描いたイラストを紹介し保育士の増員を求める平松知子さん(右)ら=東京都新宿区で

保育現場の実態を描いたイラストを紹介し保育士の増員を求める平松知子さん(右)ら=東京都新宿区で

 こども家庭庁設置法案が参院で審議されているのに合わせ、保育士や保護者らでつくる全国保育団体連絡会(東京都新宿区)は19日、都内で記者会見し「子どもの安全や育ちを守るため、保育士の増員などで現場の改善を」と訴えた。
 法案が成立すれば、保育行政は来年4月以降、同庁が担当する。
 会見で、名古屋市の社会福祉法人理事長で保育士の平松知子さんは、一昨年の新型コロナウイルスの感染拡大中、登園自粛で園児が半分程度に減り、余裕ある保育ができたと紹介。「『ちょっと待ってて』『後でね』と言わずに済み、トラブルが減り、子どもたちも生き生きと活動していた。20人以上を保育士1人でみるような、今の配置基準ではやりたい保育ができない」と実感したという。
 平松さんらは、こうした経験をふまえ、愛知県の保育士らで「子どもたちにもう1人保育士を!実行委員会」を発足。アンケートを行い、保育士から寄せられた現状を「崖っぷち保育」と題した4こま漫画などにして交流サイト(SNS)で発信している。「温かな保育が実現できるよう、今すぐ保育士の配置基準を変えてほしい」と強調した。
 また、同連絡会は保育士増員と、保育所などへの行政による指導監査の規制緩和に反対する2つの緊急署名を6月末まで集め、岸田文雄首相らに提出するという。(奥野斐)

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