さいたま市が「防災アプリ」配信 シンプルで使いやすく 「マイ・タイムライン」も

2022年5月20日 07時39分

市民の声を生かし、緑色の通常モード(左)と青が基調の風水害モード(右)を切り替えられる。青のモードでは、地図上に海抜の低い避難所は表示されなくなるなどの違いがある。ほかに茶色の地震モードもある

 さいたま市は災害時の避難情報などを一元化し、スマートフォンやタブレット端末で見られる「防災アプリ」を四月から配信している。災害時の自身の行動をあらかじめ決めておく「マイ・タイムライン」を簡単につくれるなど、珍しい機能も搭載。県内自治体ではあまりない取り組みだ。(前田朋子)

アプリを開いていなくても、待ち受け画面に避難情報が表示される(画像はテスト画面)=さいたま市役所で

 市防災課によると、市民から使いやすいアプリを求める声があり、昨年度予算に約千六百四十五万円を計上して作成。市内の自治会などで防災活動に携わる「防災アドバイザー」らの意見を取り入れ、画面に表示されるボタンを大きくするなど、シンプルで情報機器が苦手な人も使いやすくなるよう心掛けた。
 使い方は、アプリを入れたスマホなどの衛星利用測位システム(GPS)機能を有効にし、自宅の住所など利用者の情報を入力。災害時に市内に避難指示などが発令されると、自動で防災情報が配信される。
 また、洪水ハザードマップや避難所の場所などを地図に重ねて見られるほか、聞き逃した防災無線の内容を確認する機能や、市内のピンポイント天気予報や雨雲レーダー、市内を走る鉄道各線の運行情報、電気やガスなどライフラインの状況が分かるサイトにつなぐリンク集も備えた。

タイムラインの作成画面。項目に従って入力すると行程表が出来上がる

 災害時の避難行動をあらかじめ決めておく「マイ・タイムライン」は、大きな被害をもたらした二〇一九年の台風19号を契機に、個人的に作成する人も増えている。さいたま市のアプリでは、家族に幼児や高齢者、障害者ら配慮が必要な人がいるかなどを入力。避難する場所なども決めて入力しておくことで、いざという時の行動指針となる計画書が簡単に作れる。いつでもスマホで確認でき、印刷もできる。
 市は、アプリのダウンロード数を本年度中に七千件、来年度までに二万件と見込む。同課の担当者は「災害時だけでなく、平常時も家族などで情報を共有してほしい」と話している。

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