来春の県議選 区割り決定 議員定数改正 2増2減

2022年5月21日 07時21分
 神奈川県議会は二十日、県内人口の変動に伴い、選挙区ごとの定数を「二増二減」するなどの議員定数条例の改正案を提出し、賛成多数で可決した。共産は反対した。全体の定数一〇五は変えない。来年春の県議選から適用される。
 南足柄市・足柄上(定数一)は分区し、足柄上(同一)とする。足柄下(同一)は南足柄市と合区して定数一に、愛川町・清川村(同一)は厚木市(同三)と合区して同三とする。横須賀市は同五から四に減少。横浜市青葉区は同三から四に、海老名市は同一から二に増える。
 議案提出者代表の自民の桐生秀昭氏は提案説明で、人口要件のみで定数を配分する公職選挙法の規定を見直す必要性に触れた上で、「現状の中では最善のものと考えている」と話した。共産の大山奈々子氏は反対討論で「一票の格差是正を目指すべきだ」「南足柄市はもともと足柄上郡に属していた。地域も反対している」などと述べた。(志村彰太)

◆「南足柄市の下郡合区反対」 新区割りに議員有志あす集会

主に観光客用のはこね金太郎ライン。開通後も住民間の交流は少ない=南足柄市で

 南足柄市や足柄上郡五町の議員有志(四十一人)でつくる「南足柄市・足柄下郡の強制合区について考え声を上げる議員有志の会」は二十二日、新たな区割りに反対する集会を南足柄市の市文化会館で開く。合区に抗議し、人口要件ありきの定数配分のあり方も問題視していく。
 かつては市単独の選挙区だった南足柄市は人口減で前回、上郡五町(中井、大井、松田、山北、開成)と合区したばかり。新たな区割りでは前回の合区を解消し、足柄下郡三町(箱根、湯河原、真鶴)とくっつく。上郡五町は合区前の単独選挙区に戻る。
 市は南足柄町だった上郡六町時代から上郡と一体的な広域行政を展開し、生活面でも交流が深い。
 一方、地図上は箱根町に隣接するものの、箱根外輪山に阻まれ、下郡住民との往来はほとんどない。両市町を結ぶ県道731号(一〇・九キロ、通称南箱道路、愛称はこね金太郎ライン)が昨年開通したとはいえ、道が狭くバスは通れない。沿道に民家もなく、一体の生活圏とは言い難い。
 人口減で単独選挙区を維持できなくなる下郡の合区相手は当初、経済、生活面でつながりの深い隣の小田原市とみられたため、南足柄市民の衝撃は大きい。
 会代表で、南足柄市議の高木吉勝さん(70)は「地域の声を無視して、つながりのない下郡と強制合区させる理不尽な進め方に断固ノーを示し、地域不在の県議会の体質を変えたい。政令市に県議が大量に必要なのかという議論も深め、人口要件のみで定数を決める問題を問いたい」と話す。
 集会は午前九時四十五分〜十一時半、事前申し込み不要、資料代百円。問い合わせは高木さん=電070(5572)7937=へ。(西岡聖雄)

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