松戸市長選 11人出馬の大混戦か 票分散で再選挙の懸念

2022年5月21日 07時25分

市長選の投票を呼び掛ける掲示板=松戸市役所で

 任期満了に伴う松戸市長選挙(二十九日告示、六月五日投開票)は、これまでに十一人が立候補を表明し、混戦が確実となっている。同市長選の立候補者の最多は二〇〇二年と一〇年の五人で、今回はその二倍以上に膨れ上がった。有権者の選択肢が増え、投票率向上につながるとの期待がある一方、票の分散でどの候補者も法定得票数に達せず、再選挙を心配する声も上がり始めた。(牧田幸夫)
 立候補予定者は表明順に、市議の木村みね子さん(70)、市議の原裕二さん(56)、市議の大谷茂範さん(43)、県議の川井友則さん(46)、市長の本郷谷健次さん(73)、会社員の石塚裕さん(41)、翻訳業の山口卓さん(68)、会社員の小川学さん(59)、市議の大橋博さん(65)、会社社長の山本太郎さん(47)、二十日に市議を辞職した山中啓之さん(42)。NHK党の山本さん以外の十人はいずれも無所属で出馬。
 乱立の背景には保守の分裂とともに、十一月の市議選を見据えた思惑もありそうだ。前回一八年の市議選では、五カ月前の市長選に出馬した二人が初当選を果たした。この前例を踏まえ、ある市議は「市長選で勝てなくても、次の選挙に向けてここで名前を売っておきたい人もいるのでは」と推測する。
 乱立で各候補の得票数も注目される。公職選挙法は、当選するために最低限必要な「法定得票数」を定めており、地方自治体の首長選は有効投票総数の四分の一。最多得票者がこのラインに達しなかった場合は選挙をやり直す。最近では一七年十一月の市川市長選が再選挙となった。
 松戸市長選の投票率はここ二回、下落が続く。前回一八年は29・33%と過去二番目の低さで、法定得票数は二万九千票余り。投票率35・56%の一四年の法定得票数は三万四千票弱だった。
 同市の選挙人名簿登録者数は四十一万四千九百九十人(三月一日現在)。市選管事務局の担当者は「選挙が注目されることで、投票率アップにつながれば」と話している。

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