不登校の中学生に学びの場 埼玉県立戸田翔陽高に支援教室開設 県教委で初

2022年5月21日 07時27分
 不登校の中学生に学校以外の学びの場を提供しようと、埼玉県教育委員会は二十日、県立戸田翔陽高校(戸田市)に支援教室「いっぽ」を開設した。スクールカウンセラーが本人や保護者からの相談に乗るほか、生徒の状況に応じた学習支援もする。
 県教委として初めての取り組みで、二〇二三年度まで二年間のモデル事業として戸田市教委とも連携して実施する。同市立中学校に在籍する不登校の生徒を対象とし、高校内に専用の教室を確保した。
 相談に応じるのは毎週金曜の午前と午後の計五時間。保護者が予約した上で来室し、進路に対する不安や心の悩みなどの相談に専任のカウンセラーが対応する。
 学習支援は九月から開始予定で、月−木曜に生徒の学習進度に応じて個別指導する。不登校で家庭にいる時間が長いことからボランティアや自然体験の活動も取り入れ、不登校を経験した戸田翔陽高の生徒との交流の場も設ける。
 高田直芳教育長は二十日の定例会見で「高校内に教室を設けることで高校のイメージを持ち、身近な先輩の姿から将来像を描いてほしい」と期待を寄せた。実施状況をみて、他地域への拡大も検討するという。
 県教委によると、県内の不登校の中学生の数は右肩上がりで、二〇年度は六千三百十人に上った。九十日以上欠席する長期化の傾向も続いているという。(近藤統義)

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