尹大統領、初の米韓首脳会談 北朝鮮の核問題で同盟強化を確認 対中国のIPEFへの参加表明

2022年5月21日 21時41分
21日、ソウルで会談するバイデン米大統領(右手前)と韓国の尹大統領(左手前)=AP

21日、ソウルで会談するバイデン米大統領(右手前)と韓国の尹大統領(左手前)=AP

 【ソウル=相坂穣】バイデン米大統領と韓国の尹錫悦ユンソンニョル大統領は21日午後、ソウルで会談した。共同声明を発表し、北朝鮮の核問題に対応するため、両首脳は、日米韓3カ国の協力が重要との認識で一致。米国が韓国に「核の傘」などを提供する「拡大抑止」や米韓合同軍事演習を強化する方針を確認した。尹氏は、米国が主導する「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」への参加も表明した。
 両首脳は午後1時半ごろから約2時間の会談後に共同記者会見を開き、バイデン氏は「日米韓が経済的、軍事的に緊密な三者間関係を築くことが重要だ」と述べた。尹氏は北朝鮮への抑止力強化について「戦闘機やミサイル防衛を含む多様な戦略資産の展開も議論する」と具体的に言及した。北朝鮮は核実験やミサイル発射などの兆候を見せており、反発する可能性があるが、両首脳は、新型コロナウイルス危機で人道的支援をする意思を示した。
 IPEFは、中国を念頭にバイデン氏が提唱し、22日からの日本訪問中に正式発足させる。尹氏は「インド太平洋地域は韓米にとって重要な地域だ」と述べ、積極的な関与を表明。半導体などのサプライチェーン(供給網)を確保するため、閣僚級協議を開始する方針で合意した。
 共同声明では、中国について名指しを避けたものの、中国が軍事的影響力を強める南シナ海での合法的な商業や航行の自由などを守る意思を表明。昨年5月の米韓首脳会談でも合意した「台湾海峡の平和と安定維持」を再び確認した。ロシアのウクライナ侵攻を非難し、制裁維持も確認した。
 バイデン氏と尹氏は21日夜に夕食会に臨み、個人的な信頼関係も確認。22日には、米韓両軍が拠点とする烏山オサン空軍基地を訪れ、同盟強化をアピールし、北朝鮮をけん制する。バイデン氏は午後に日本に向かう。

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