浅草三社祭 歴史ある舞に見物客見入る 3基の神輿 きょう巡行

2022年5月22日 06時41分

宮出しを控えさらしを巻くなどの準備が進む3基の神輿=台東区で

 二十一日に始まった浅草神社(台東区)の三社祭。三年ぶりに復活の予定だった初日の名物「大行列」は雨で中止になったが、雨が上がった午後からは「びんざさら舞」が奉納され、多くの見物客が歴史ある舞に見入った。(西川正志)
 例大祭の式典は土砂降りの中でスタートした。粛々と進められる厳かな式典を一目見ようと、社殿前には傘を差しながらカメラを構える見物客の姿も見られた。浅草中町会の近藤恵三さん(49)は「各町会の会長が勢ぞろいした神事を見ると、改めて祭りが始まったなと感じたし、本来の姿に一歩近づいた」と引き締まった表情で話した。
 都無形民俗文化財で田植えを芸能化した「びんざさら舞」の奉納では、舞い手が、もみまきに見立てた金色と紅白の紙吹雪を散らすと、見物客から「おお」と感嘆の声が上がった。栃木県鹿沼市から来た会社員駒場悟さん(35)は「大行列の中止は残念だが、素晴らしい舞を撮影できて良かった。いつか神輿(みこし)を担ぐシーンを撮りたい」と語った。
 最終日の二十二日は三年ぶりに本社神輿を担いで宮出し、宮入りが行われる。三基の神輿が並んだ神輿庫では江戸時代から祭りの準備運営などを専門に行う「新門」の従業員らが神霊(みたま)を移した神輿の本体部分にさらしを巻き、本番に備えた。
 新門専務の杉林礼二郎さん(42)は「境内で担ぐだけだが、ワクワクしている。祭りは浅草の文化。担ぎ手は体中で祭りの雰囲気を感じてほしい」と話した。
 本社神輿の担ぎ手は氏子に限られる。宮出し後、例年は三方面に分かれて町会を回る三基の神輿が、今年は連なって浅草の町を巡行する。クライマックスの宮入りは午後六時ごろを予定している。

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