アメフト、富士通 連覇に挑む 「昨季の自分を超える」

2022年5月22日 06時42分

練習する富士通の選手たち=いずれも中原区で

 川崎市内に拠点を置くアメリカンフットボールの富士通フロンティアーズが、二年連続の日本一を目指している。今年一月に行われた日本選手権「ライスボウル」で二年ぶり六度目の優勝を果たし、市のスポーツ特別賞を受賞した。平日の仕事と練習を両立する選手たちは「昨季の自分を超えよう」と、スローガンに「オーバー」を掲げ、六月から始まる東日本春季交流戦に挑む。(安田栄治)
 フロンティアーズの選手は平日は社員として仕事に従事。水、土、日曜日の週三日、中原区にある社内の専用グラウンドで七十人が汗を流している。日本社会人Xリーグの「X1 Super(スーパー)」で日本一を競う八チームのうち、社員で構成する企業チームは富士通とパナソニックの二チームだけだ。

◆趙主将 学生時代より文武両道

連覇を目指すチームをけん引する主将の趙選手

 主将の趙翔来(ちょうしょうき)選手(27)は営業職。契約している企業のパソコンのシステム変更などを担当している。「ビジネスマンとしてのキャリアを積みながら、選手としてレベルアップを図るため時間の使い方が大切。学生時代より文武両道に努めている」と胸を張る。
 現役引退後も会社に残ることができ、上司にOBがたくさんいて見守ってくれる。その恵まれた環境によって自身を見つめ、チームのために何ができるかを考えるスキルにつながっているという。

◆高木選手 パス出しに注目して

日本人QBとして2年連続日本一に挑む高木選手

 日本人クオーターバック(QB)として日本一に貢献した高木翼選手(30)は、社会人になった当初、銀行マンとしてクラブチームで活躍しながら、より高い極みを求めてフロンティアーズに移籍し、花開いた。
 真価が問われる今シーズンに向けて「チームの勝利に貢献するためにもっといいプレーをしよう、もっと成長しようと今からワクワクしている。どんなパスを自分が出すのか、注目してほしい」と意気込む。
 「われわれが常勝チームだと思っている者は一人もいない」と山本洋ヘッドコーチ。「去年と同じことをしていたら勝てない。優勝した次のシーズンが一番大事になる。選手とスタッフがそれを理解し、一人一人がレベルアップを図ってくれる」とうなずく。
 チームは、川崎市の「かわさきスポーツパートナー」として市民のスポーツ振興や地域貢献活動にも取り組む。今月十二日にはJR川崎駅前から富士通スタジアム川崎まで車いすで移動できるバリアフリーマップの作製に協力した。
 仕事と競技の両立に加え、社会貢献も重ねる。さらなる進化を目指して「最前線(フロンティア)」を突き進むチームから、今年も目を離せそうもない。

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