タイの首都バンコクで知事選 コロナ禍や軍事クーデターで9年ぶり タクシン派政権時代の閣僚が優勢

2022年5月22日 20時10分
17日、選挙運動中に仏像に祈るチャチャート候補=バンコク市内で(AP)

17日、選挙運動中に仏像に祈るチャチャート候補=バンコク市内で(AP)

 【バンコク=岩崎健太朗】タイの首都バンコク都知事選が22日投開票され、複数の地元メディアは、クーデターで倒されたタクシン元首相派のタイ貢献党政権で運輸相を務めたチャチャート氏(55)の優勢を伝えている。クーデター後の軍政の流れをくむ現プラユット政権は来春に任期が迫る中、足元が揺らいでおり、野党勢力が勢いを増すとの見方が出ている。
 都知事選は2014年のクーデターや、新型コロナウイルス禍の影響で9年ぶりに実施され、30人が争った。地元メディアによると、タクシン氏の妹インラック政権時代に運輸相だったチャチャート氏が支持を広げ、反体制派の若者らの支持を集める政党候補も健闘。クーデター後の軍政に任命され、現政権に近いとされる前職や、前副知事は伸びなかった。
 プラユット政権は昨年来、親軍の最大与党「国民国家の力党」内の権力争いや分裂、連立内の不和で不安定化。議会の過半数確保が不透明な情勢で、野党提出の不信任案の審議を近く控えている。さらにプラユット氏は19年の総選挙後に首相に選出されているが、14年のクーデターによる軍政の暫定首相時代から数えると、憲法で規定された最長任期8年を今年8月に超えるとの指摘もあり、解散時期が注視されている。

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