隆の勝、平幕V逃すも初の殊勲賞 「緊張の中でも自分らしい相撲、自信に」

2022年5月22日 20時44分
 大相撲夏場所(両国国技館)は22日千秋楽で、休場明けの横綱照ノ富士が大関御嶽海を寄り切り、12勝3敗で3場所ぶり7度目の優勝。首位で並んでいた平幕隆の勝=千葉県柏市出身=は佐田の海にすくい投げで敗れ、4敗目を喫したが、初の殊勲賞に選ばれた。

佐田の海(右)がすくい投げで隆の勝を破る=いずれも両国国技館

◆目標書いた紙、部屋に貼って意識改革

 初優勝の重圧に負け、隆の勝が涙をのんだ。「本割で勝たないと話にならない。それだけに集中したつもりだが、ちょっと考えすぎた」
 佐田の海との一番。立ち合いで得意の右を差せず、相手に2本ねじ込まれた。抱え込んで足を運び、土俵際に追い詰めたが、すくい投げを食らい逆転負け。「慌てて強引に出てしまった」。約1時間後、横綱の優勝が決定。「自分が勝っていればと考えると、やっぱり悔しい」
 先場所まで2場所連続で負け越し。意識を変えようと、自らの部屋に目標を書いた紙を貼っている。「それを毎日見る。口に出しながら『踏み込みはそっちの足から』と」。今場所は立ち合いでの迷いがなくなり、鋭い出足で好調を維持。気付けばトップに立っていた。
 後半戦は周囲からの期待がかかり「気持ち的に結構削られた」。それでも14日目までトップを並走。「緊張している中でも自分らしい相撲が何番か取れた。自信になった」と胸を張る。

三賞獲得の力士。左から殊勲賞の大栄翔、隆の勝、敢闘賞の佐田の海

 優勝争い、金星、殊勲賞受賞と初めてづくしの15日間。「また、来場所でリベンジ」。経験を糧に、今度こそ賜杯を抱く。(丸山耀平)

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