城南空襲の記憶をつなぐ 品川で3年ぶりの集い

2022年5月23日 07時04分

城南空襲に遭った小島義一さんの体験画に見入る来場者=品川区で

 太平洋戦争末期に東京南西部に大きな被害をもたらした「城南空襲」の記憶を継承する集いが二十二日、品川区の「スクエア荏原」であった。新型コロナ禍で昨年と一昨年は中止。今年も高齢の体験者から直接話を聞く機会は見合わせたが三年ぶりの開催となった。
 区民でつくる「城南空襲を語り継ぐ会」の主催。十三歳で空襲に遭った小島義一さん=小平市=の体験画七十枚を基に被害の状況を振り返るDVDを上映した。密を避け体験画は別階に展示。地元の故柳瀬峰雄さんが学童疎開の体験を基に作った絵本も紹介した。
 空襲では一九四五年五月二十四日、当時の荏原、品川、大森、目黒、渋谷など各区が米軍爆撃機B29数百機に襲われた。多くの家屋が焼失し、死者は七百人以上とされる。例年、この時期に資料展を開いてきた会の西條明子さん(76)は「会場で開くと新たに体験を話したいという方も現れる。今後も模索していきたい」と話した。(井上靖史)

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