異例の3基連なる町内巡行 浅草三社祭

2022年5月23日 07時04分

浅草神社の三社祭で仲見世商店街を練り歩く神輿(手前から)一之宮、二之宮、三之宮=いずれも台東区で

 二十二日に境内から本社神輿(みこし)三基を担ぎ出すメイン行事「宮出し」や神輿の町内巡行が行われ、二日間の祭礼を締めくくった浅草神社(台東区)の三社祭。三基が町内を練るのは三年ぶりで大勢の見物客が沿道に詰め掛けた。(太田理英子、西川正志)
 本社神輿の町内巡行は、新型コロナ禍で二〇二〇年は三基のうち一之宮のみをトラックに載せて走らせ、二一年は中止していた。
 今年は「少しでも担いでいるような体験ができるように」(主催団体)と、担ぎ棒を付けた曳台(ひきだい)に載せて行った。各町会で十人程度が棒を肩に担ぐような姿勢で押し、「ゆっくり」「まっすぐ」などと声を掛け合いながら進んだ。

曳台に載せられ、3基連なって巡行する神輿

 例年、三基は異なる方向に分かれて氏子四十四カ町を回るが、今年は三基が連なる異例の巡行となった。雷門前を通過する際には三基を一目見ようと、沿道を人が埋め尽くした。ゆっくりと進む豪華絢爛(けんらん)な神輿に、集まった人たちは「すごい」と歓声をあげ、カメラを構えていた。
 浅草寺雷門前まで神輿を押した浅草中央町会の橋本秋信会長(75)は「三社祭が楽しみで生きている。変則的な形だが、氏子も見物客も喜んでくれた。来年こそ神輿を担ぐことができれば」。猿若町会で母親と押した高校一年の小倉ひなたさん(16)は「三社祭あっての一年。少しでも触れられて良かった」と話していた。
 同区花川戸で長女(2つ)を抱いて見ていた主婦田村知世さん(31)は「久しぶりに神輿が出るのが楽しみで眠れなかった。娘にも生まれて初めての神輿を見せたかった」と顔をほころばせた。

三社祭の宮出しに集まった大勢の見物客ら


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