<私見政見 茨城県関係国会議員に聞く>小沼巧・参院議員 立民と国民で議席守る

2022年5月23日 07時06分
 参院選の想定される公示日(六月二十二日)まで一カ月を切った。立憲民主党は茨城選挙区に公認候補を立てず、連合茨城が擁立した堂込麻紀子氏を「統一候補」として国民民主党とともに推薦することになったが、県連内には不満もくすぶる。県連幹事長の小沼巧参院議員(茨城選挙区)に聞いた。
 独自候補の公募手続きを中断しての擁立見送りには、県連内に強い反対意見も。
 意見の違いがあったのは当然だが、常任幹事会で決めたからには力を合わせてやっていく。与野党伯仲で政府の行き過ぎを気付かせるところまで持っていくには、(旧民主・民進党出身で立民現職の)郡司彰氏が守ってきた議席を国民民主と一緒に守り抜くことが絶対に必要だ。
 堂込氏は国民支持の産業別労働組合「UAゼンセン」出身。立民には脱原発を重視する議員や支援者が多いが、東海第二原発(東海村)の再稼働問題で折り合えるか。
 立民の綱領には「原子力エネルギーに依存しない原発ゼロ社会を一日も早く実現します」とある。寄り添った主張をしてもらえると思っている。立民は脱原発やカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)に向け、雇用の公正な移行のための議員立法を目指しており、(当選後は)堂込氏にも協力してもらえるとありがたい。
 昨秋の衆院選では、県内小選挙区で公認候補四人が全敗。どう党勢拡大を図る。
 党自体が県民に信頼されるに至っていないことは重く受け止めている。めちゃくちゃな政治に歯止めをかけるには、野党第一党の立民がまっとうな政策を出さなければならない。一朝一夕には成らない。地域の陳情を聞き、地道に活動する。与党議員に言ってもなかなか動いてくれないことは多数あるはず。制度のはざまにある不条理を解決するのが野党の仕事だ。
 岸田政権の目玉政策の経済安全保障推進法が、立民も賛成して成立した。経済産業省OBとしてどう評価する。
 私が考える経済安保とは、安全保障のために経済という手段を利用すること。軍民の汎用(はんよう)技術をきちんと育て、他国やテロリストへの流出を実効性ある手段で防ぐのが大事だ。(機密情報の取り扱い資格を審査する)セキュリティー・クリアランス制度の導入を臨時国会に先送りしたのは、本質を外している。研究者の締め付けという批判もあるが、核兵器に転用可能な技術がテロリストに渡ることは本意ではないはずだ。
 政府の本年度当初予算に計上された予備費から物価高対策に支出した一兆五千億円あまりを、補正予算案で穴埋めする対応について、国会で批判を強めている。
 今の国会は与野党の議席数からして緊張感がなく、補正予算の審議が面倒くさいから予備費に手を出すという構図になっているのではないか。憲法八七条にある通り、予見しがたい経費の不足に充てるという点を満たしているのかを見なければいけない。国会開会中なのに予備費でやると行政府に一任するのでは、立法府にいる意味がない。国会の本来の意義は予算審議にある。議論を放棄するのは自殺行為そのものだ。
 年末には県議選も行われる見通し。現有二議席からどれだけ上積みを目指す。
 まだ考えていないが、できるだけ増やしたい。立民として頑張ると同時に、国民民主も含め自公政権に対峙(たいじ)する新しい選択肢を示すため、仲間を増やすことが極めて肝要だ。(聞き手・保坂千裕)
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 随時掲載します。

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