伊香保温泉 手話動画で巡る QRコードのマップ作製

2022年5月23日 07時07分

観光マップを紹介する佐藤会長(右)と木村さん=渋川市で

 渋川市聴覚障害者福祉協会は、伊香保温泉の見どころなどを手話動画で案内する観光マップを作製した。地図上のQRコードをスマートフォンなどで読み込むと動画を見ることができる。伊香保は1947(昭和22)年に全日本聾唖(現ろうあ)連盟が結成された地で、全国から訪れる聴覚障害者にゆかりの場所や観光スポットを周遊してもらう。(石井宏昌)
 協会によると、現地で手話ガイドが案内や説明するケースは多いが、QRコードを使って手話動画で説明するマップは全国でも珍しいという。
 伊香保温泉には、連盟結成大会の会場となった「ホテル木暮」に大会記念碑が建立され、しぶかわ商工会伊香保支所近くには結成の地記念碑がある。記念碑の見学に訪れる聴覚障害者も多く、来訪者の要望を踏まえて作った。
 マップには記念碑や観光名所の河鹿橋、伊香保神社、連盟創立七十周年記念ドキュメンタリー映画「段また段を成して」のロケ地など十カ所にQRコードを掲載した。動画は各二〜三分にまとめた。伊香保の歴史や温泉などを解説する手話動画もある。
 片面には市が昨年発行したバリアフリーマップを参考に、障害者対応施設や車いす対応のトイレ情報、坂道の傾斜などの情報を記載した。A3判の紙面を折り畳み、収納しやすいA6判にした。千部作り、旅館やJR渋川駅、道の駅こもちなどに置いた。
 協会の佐藤正太郎会長(73)は「マップを活用し、多くの人にこの地を楽しんでもらいたい」と話し、広報担当の木村知行さん(49)は「伊香保が聴覚障害者にとって『聖地』となるよう皆さんに訪れてほしい」と期待を込めた。

地図のQRコードを読み込むと手話による紹介動画を見られる


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