中野区長に酒井直人さん再選 「説明責任果たして街づくり進める」

2022年5月23日 21時38分
2期目の当選を決めた酒井直人さん=中野区で

2期目の当選を決めた酒井直人さん=中野区で

 東京都中野区長選は23日開票され、無所属現職の酒井直人さかいなおと氏(50)が、無所属新人で元区議の稲垣淳子いながきじゅんこ氏(51)を破り、再選を果たした。
 初当選時は立憲民主などの推薦を受けた酒井氏は今回、政党の推薦は受けず、立民や共産、地域政党「都民ファーストの会」の地元組織などから自主的な応援を受けた。子育て支援の充実など1期目の実績をアピールし、幅広い層への浸透を図った。
 自民の地元支部が推薦した稲垣氏は、中野サンプラザを取り壊し、ホールや商業施設が入る複合施設を整備する中野駅北口周辺の再開発計画の見直しを訴えたが、及ばなかった。
 午前9時半過ぎ、酒井さんの事務所に当選確実の報が入ると、支援者から「よし」と声が上がった。拍手で迎えられた酒井さんは「厳しい選挙戦だった」とほっとした表情。「区政を続けて良いという判断をいただいた」と笑顔で話し「今後も説明責任を果たして街づくりを進めたい」と2期目の抱負を述べた。
 前回は推薦し、今回も応援した立民の長妻昭衆議院議員が駆けつけ「2期目も酒井区政が区の発展に資するよう支える」と話した。
 投票日22日の当日有権者数は27万3389人。投票率は33.72%(前回比0.73ポイント減)。
▽開票結果(全票終了)
 55318 酒井直人 無現❷
  34564 稲垣淳子 無新    

◆「100年に1度」の駅前再開発、ビジョン明確に丁寧な説明を

 区長選は酒井さんの区政に、区民が一定の理解を示す結果となった。ただ、酒井さんが重視するという区民との対話が求められるのが、争点となった中野サンプラザを含む中野駅前再開発計画だ。中野の「顔」となる駅前の将来像に区民の関心は高い。前回選で酒井さんは「計画のいったん見直し」を掲げて初当選したが、3カ月後にはサンプラザ解体を明言した。
 もともと計画中止は口にしておらず、1万人規模のアリーナ計画を数千人規模に縮小したが、区民には唐突な印象を与え、議会の反発も招いた。選挙戦では「再開発について十分な説明がない」と批判した稲垣陣営が一定の批判票を集めたのも事実だ。
 100年に1度と言われる再開発で、街が大きく変わろうとしている。中野がどうなるのか、酒井区政は改めて街づくりのビジョンを明確に示し、区民の不安に丁寧に答える必要がある。(長竹祐子)

関連キーワード


おすすめ情報