圧力容器支える土台の鉄筋むき出し、デブリでコンクリート溶けたか 東電福島第一原発1号機の原子炉調査

2022年5月23日 19時45分
 東京電力は23日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1号機原子炉格納容器底部を水中ロボットで撮影した画像を新たに公開した。核燃料があった圧力容器を支えている鉄筋コンクリートの土台(厚さ1.2メートル)の一部で、鉄筋がむき出しになっていることを確認。事故時に圧力容器から溶け落ちた核燃料(デブリ)の熱でコンクリートが溶けた可能性が高い。

圧力容器を支える基礎はコンクリートがなくなり、鉄筋が向きだしになっていた=東京電力福島第一原発1号機原子炉内で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 東電によると、格納容器底部から圧力容器真下につながる開口部付近では、塊状の堆積物を複数確認した。開口部に近いほど堆積物が厚く、土台の鉄筋がむき出しになっていた。コンクリートは1100度以上の熱で溶けるとされ、土台の破損が激しいと最悪の場合、支えきれなくなった圧力容器が落下する恐れもある。
 鉄筋がむき出しとなった要因について、東電の広報担当者は記者会見で「可能性の一つとして温度的に過酷な状況になったことは考えられるが、メカニズムは分からない。損傷状況は今後の調査でデータを確認して評価したい」と話した。

1号機原子炉格納容器底部では塊状の堆積物が複数確認された=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 調査は17~21日に実施。堆積物がデブリかどうかを判断するため、放射線の特徴をとらえる「中性子束測定」もし、分析している。今後、別の4種類のロボットを投入し、堆積物の分布状況などを把握する。(小川慎一、小野沢健太)

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