1回目の配管切断に成功 高濃度汚染配管の撤去を2カ月ぶりに再開 東電福島第一原発

2022年5月23日 19時50分
 東京電力は23日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1、2号機間にある高濃度の放射性物質で汚染された配管の撤去作業を約2カ月ぶりに再開し、1回目となる約12メートル分の切断に成功した。遠隔操作の切断装置が故障するなどトラブルが相次ぎ、切断開始から約3カ月たって初めての撤去にこぎつけた。

切断した約12メートル分の配管をつかんだ装置をクレーンで地上に下ろした=東京電力福島第一原発で(東電ライブカメラより)

 東電によると、大型クレーンでつり上げた切断装置を使って、午後6時5分に1回目の配管を切り終え、配管をつかんだままの装置を地上に下ろした。
 当初の計画では、配管の両端のうち3月27日に9割切っていた片側部分を切るはずだったが、確認すると完全に切り離れていた。4月20日に作業員がワイヤロープで別の配管に固定していたため、ずれ落ちるなどはしていなかった。広報担当者は「原因は不明だが、地震による影響は否定できない」と話した。
 配管の残る片側は午後4時ごろから、切断した。一連の切断前、作業員3人がワイヤロープを外しに高線量の現場に入った。被ばくは避けられなかったが、けがはなく無事だった。
 配管は直径約30センチで、1号機側が約65メートル、2号機側が約70メートル。2011年3月の事故当初、原子炉格納容器の破裂を防ぐため、炉内にたまった高濃度の放射性物質を含む蒸気を外部に放出するベント(排気)に使われた。1号機使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しに向け、建屋に大型カバーをかぶせる工事の障害物になるため、26分割して取り除く。(小野沢健太)

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