戦争犯罪裁判でロシア兵に終身刑 キーウ裁判所、住民殺害を認定

2022年5月23日 20時22分
ウクライナの首都キーウの裁判所に出廷したロシア軍兵士ワディム・シシマリン被告=18日、AP

ウクライナの首都キーウの裁判所に出廷したロシア軍兵士ワディム・シシマリン被告=18日、AP

 ウクライナの首都キーウ(キエフ)の裁判所は23日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて初めての戦争犯罪裁判で、ロシア軍兵士のワディム・シシマリン被告(21)に対し、民間人を殺害したと認定して終身刑を言い渡した。ウクライナ検察は、ロシア軍による数千件の戦争犯罪を捜査しており、モデルケースの判例になるとみられる。
 AFP通信や現地メディアによると、シシマリン被告は盗んだ車に乗って自軍と合流する際、住民(62)を殺害したとして起訴され、法廷では「許されないことをした」と罪状を認めて遺族に謝罪した。裁判は公開で行われ、弁護士は無罪を主張していた。
 タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は判決前、「ウクライナで裁かれるロシア軍人を助けるため、さまざまな手段を模索したい」と述べた。
 ウクライナ侵攻を巡っては、ロシア軍が占領下のキーウ州ブチャなどで、多数の民間人を殺害したとして日米欧が強く批判している。一方、ロシアは包囲攻撃を続けた南東部マリウポリでの人的被害や建物の破壊はすべて「ウクライナのせい」と主張。投降したウクライナ兵らを、親ロ派武装勢力が支配するウクライナ東部の法律で裁く構えだ。

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